最強 最強最強 |
四十代も後半にさしかかり、最強のすばらしい五十代をむかえるためにも腕立てにスクワット、お風呂でのグッパ(何それ?)、歯磨き10分間(??)などやってきたのであるが、
ひと月ほど前のある日、音楽を聴きながら胸にこぶしでリズムとっていたのだが、右胸を叩いた時に「うっ、痛っ。。」右乳首の異変に気付いた。
「むむむ、、むむむむ、、しこりか??」
なんだこの違和感、異物感。。
左胸を触ると何もない。。
そしてまた右乳首に手をやると確かにある!しかも2〜3cmほどあるようにおもえる。
ちょっと恐怖感に包まれつつ何度も確かめる。
「中学生の頃にしこりが出来た事はあるがおっさんになってこんなんできるか?」
めっちゃ不可思議、そして不快なこの感触。
「とりあえず、、、忘れよう」
しかし時々思い出しては右乳首を触ってみる。
やはり、ある、あるではないか!あの不可解なしこりが。。
ネットには男の乳癌もまれにある。。とか、
肝臓が弱ると胸にしこりがとか。。あった。
ちょっとヘタレモードになりかけたが、
「そうや、そ〜うなんや、最近飲み過ぎてたんや!そうに決まっとる!もう、そうしとこ!ぜったいに!」
しばらく忙しかったし忘れていた。
先日、石田胃腸科の婦長さん、啓子ちゃん達とゴルフに行った時に婦長さんに乳首の異変事件を話すと、すかさず乳首を触られた。
「近いうちに来て診てもらいなさい!」
後日、石田胃腸科に行き、エコーに血液検査をした。
エコー検査でも別に問題は無く、血液も中性脂肪の値は高いものの普通。
肝臓も大丈夫であった。
ほっと一安心であったが念のためしこりの一部をとって調べましょうということになった。
電話の向こうで
「ほんのちょっと切開して、ちょっと細胞調べるだけで〜す。」
その日がきた。。
「とよちゃんは怖がりだからよろしくね〜」
婦長さんが担当の看護師さんに伝えていた。
(間違いではない。。ボクはハッキリ言って怖がりだ。注射器の針、消毒液の
匂いについ怯んでしまう。。)
ちょっとの切開は2階の手術室であった。
「上の服を脱いで横になって下さいね♡」
そこには手術台があった。
Tシャツ脱ぎ横になった。目線には手術台の丸いライトが。。
「怖がりっていう事だから、アイマスクしますね♡」
アイマスク=負け犬
精いっぱいの勇気をだした。
「アイマスクとってください!!」言ったぞ俺!!これぞ勇気じゃ!
「きついですかアイマスク?では目の上に軽く乗せますね!♡」
「はい。。」何も言えなかった。。
「お乳の脱毛します。」
「消毒します。」
消毒は上半身右半分広い範囲をされた。そして手術用の青いシーツを体にかぶされた。
切開する右乳首の位置が丸くあいている。。
院長の保先生が手術室に入ってきた。
怖さ感マックスになる。。。
「調子どう?」先生はニコニコしている。。
「ちょっと麻酔打つから少し痛むよ」
始まった。。乳首の近くに針の入る感触が。。うっ。。
痛みに耐えようとしたがため不覚にも変な声を出してしまった。。
「あは〜ん・・」
ひそかに赤面した。ボクはアホか?痛いのに!!
「黄色いのは脂肪、白いのは乳腺。。」なにやらしゃべっている。。
何をしとんのやろ。。??
「ちょっと切開してめくってます。見ないほうがいいよ」
婦長さんが横で言った。
皮膚をひっぱる感触がつづく。。。
「思えば俺の人生はかなかったなぁ。。アーメン、南無阿弥陀仏。。」
なんて大げさに考えているうちに
「はい終わりましたよ」
切開検査は30分程で終わり、50分の点滴を済ませ受付にむかった。
受付に渡したカードに
本日禁酒の文字が大きく書かれていた。
昨日冷たいビールを飲んでおけばよかったなぁ。。
ちぇっ!
むねさわり むねんにおもう ビールかな
乳首に違和感が・・?乳首検査なのだ。