2011年10月14日金曜日

涸沢カールで至福の酒盛りな〜のだ!

秋もそろそろ深まりつつある上高地へ、氷壁の舞台の地へ、凛々とそびえる穂高連峰に囲まれた涸沢は、今まさに晩秋の清らかな空気につつまれ、美しい紅葉が訪れる人々に感動をあたえてくれる。この言葉にできない絶景それは、この場所に到達した者だけが得る事の出来る特権なのである。

うっしっししし!
な〜んちゃって!な〜んちゃって!行ってきたのだよ〜ん。上高地〜涸沢カール
メンバーは
ボク・ふくちゃん・ニール・赤塚さん・徳ちゃん・長谷川さんの6人
10/8土曜夜
いきなりニールに彼のマンション前で全員40分程待たされ、後部座席の赤沢さんがカナリ切れかけていたがニールの「ゴメンナサイ。。イママデ、クスクスをツクッテマシタ。ホントニI'm sorry。。」
その言葉に赤塚さんも一転、「いいの、いいの美味しいものを作っていてくれたのならいいの、いいの」ゴキゲンになった。
ちょっと遅い出発になったが一同楽しい山行前なので
運転のふくちゃん以外の者はふくちゃんに謝りつつもビールで乾杯する。

深夜2時頃 平湯温泉アカンダナ駐車場着
ここでふくちゃんの長距離運転をねぎらい改めて乾杯をする。
恒例の酒盛りも短く終り車内を暗くしたのだが座ったままではどうも寝れない。。
みんなも眠れないようでボクの「ん〜ぜんぜん寝れやん・・」その言葉にふくちゃんもうなずく。
二列シートの長谷川さんと徳ちゃんはいびきが聞こえるので寝ているようだ。
3列シートのニールと赤塚さんは寝れないらしい。
ふくちゃんがつけてくれたアンジェリーナ・ジョリイのDVDをぼんやり観ていると
外からタクシーの運転手が声をかけてきた。
「ここで待っていても駐車場のゲートはまだまだ開かないから、タクシーで上高地まで
どうですか?6人だからバスより得ですよ!その上駐車場代二日分もタダ!」
願ってもない言葉に二つ返事でタクシー会社の駐車場へ向かう。

一同タクシーに大慌てで乗り込み上高地へ出発。
あわててタクシーに乗ったのでニット帽や靴下の替えなどふくちゃんの車に忘れてしまった。

タクシーは20分程で上高地へ。バスは片道¥1200タクシーは一台¥6000、1人当たり¥1000なので値段、待ち時間どちらをとってもタクシーのがお得である。

さてさて、
この日の予定コースは上高地から明神〜徳沢〜横尾〜本谷橋〜涸沢カールまでの15Km約6〜7時間のロングコースである。

5:40登山計画書を出し、睡眠時間無しであはあるが、元気をだしていざ出発なのだ!
河童橋から大正池、バスも到着していない早朝なので人も少ない。
ひんやりした空気の中、テント、
食料が詰まったアホみたいに重いザックを担ぐとその重みがズシッと肩に食い込む。肩の筋肉よりも骨と腰が痛い・・
SEB(山岳宴会部)ならではの重みじゃ・・と諦めながらも全身にかかる重みで憂鬱になる。
が、しかし、涸沢についてからの乾杯を想像し元気が湧くのです。
朝もやが徐々に晴れてゆくど〜
とてもすがすがしいのだ。
道行く人とさわやかに挨拶などを繰り返す。
ひょっとすると、このまま、、
ボクは、
良い人になってゆくのかもしれない、、か??

こんな風景を見ていると
心が清らかになってゆくぅ〜
も、もしかすると
ボクは
正しく、清い、
いいおじさんになってしまうのか?



仲間のザックに目をやると、全員がもう何も入らないほどパンパンなのだが、とくにニールのザックは大人が軽く入るほどの大きさに見えた。徳ちゃんなどはリュックに入りきれなかったダウン・マット・小物類・ゴミ袋・なぜかフランスパンと色んな物がリュックにくくりつけてあり、近年の登山ブームでのファッショナブル&スマートな流行とは正反対
俺は昭和初期の男だぜい!型、スマートなんか絶対はんた〜いだよ〜ん!!入らないものはとりあえず身体中にくくりつける、運送屋もびっくり、荷造りスタイル?しばってぇ♡、しばってぇ♡、昭和みだれ縛りたくり男なのだ!!
縛りまくり!の徳ちゃん!
リュックの外側、上から
ダウン、カバン、
カバンにまた何やらの入った袋、
むきだしのフランスパン、
蛍光色のリボンにマット
マットの下にはゴミ袋、ゴミ袋は前後二つぶらさげている!
な〜んでも縛るぜい!
いったいどんだけリュックにひっつけとるんじゃ!!


この平地が続く時点では
重装備のニールも元気
る〜ん、るん、ルン!
ワタシ、マダマダ、ゼンゼンダイジョウブヨ!


7:20明神〜徳沢を経て9:40横尾に到着。横尾からは少しずつ登りになってゆく。
奥に見える穂高連峰の裏側に行くのだ!


睡眠時間0で平地ながら重装備で4時間、皆さんの顔にも疲労の色が・・


本谷橋でニールにも
じわじわと疲れが襲う
オ〜トテモ、ネムイ。
スコシ、ヒザガイタイ。。
リュック、オモイ。。
トクちゃんニ、ボクノリュックモシバリタイデス。。

本谷橋から屏風の頭を回るように進み1時半頃に涸沢カールに到着した。
涸沢は連休なのでテント場も大賑わいで前日は1000張はあったそうだ。
この日もお花畑のようであった。あちらこちらで美しい穂高連峰を肴に乾杯がはじまっている。

多すぎちゃうん?
しかし広いので全然気にならないのだ。


ニールのクスクスにディップ
ボクのカレーにふくちゃんのハチノスのトマト煮、
サーモンに生ハム、きのこ炒め、マルシンハンバーグ、etc




2〜3日前に積もった雪が残る涸沢
雪が降って紅葉が終わったそうだ。
消耗した分、
食べて
食〜べて
食べまくるのだ!



右側のピークは明日行くはず?の屏風の耳
お〜こわそう。。
防寒は大切なのだ!
チョット、ヒエテキタデス。
イギリスヨリサムイデス。。
夜になりきっと気温はマイナス5℃以上には確実になっているのだが、防寒と美味しいお酒で寒さを感じないのである。

赤塚さんは2週前に二泊三日で後方の穂高連峰を
縦走制覇したのである!!
超人でございます。

涸沢の朝は早い!7時にはあれほどあったテントがまばらに
なっているではないか!
しかしボクたちの朝は遅い。。
時間をかけた食事。。
出発が予定よりかなり遅れて10時を過ぎてしまった。
地図通り帰っても上高地に4時着である。。
なので、
予定の屏風の耳、頭はやめてその横を通過することにした。




最後に記念撮影
左から長谷川さん・ボク・赤塚さん・徳ちゃん・ニール・ふくちゃん
下山時、徳ちゃんの登山靴のつま先部から底がパッカーンとはずれるトラブルがあったのだが、すかさずもう一足がリュックから出てきた。「く、靴2足持っとったんかい??」
そういえば、寝袋もなぜか2セット持っていた。。。
ひょっとしたら彼は全て2人分持っていたのではなかろうか??
それか、みんなに見えない誰かがいたのか??「ひぇーー!」
なななな、なんでですの〜〜??それで入りきらない物を、かたっぱしから身体中に縛りまくっていたのか?
いいや、いいや、もしや、見えない誰かに縛られていたのか?
お、おそろしや〜怪奇・縛りまくり縛られ男じゃ!
帰りはパノラマコースでGO

トラバースするニール
イマハ、チョットマジデス。
リュックガオモイカラ、
マジコワイデス。。
見える風景はとても美しく、行き交う人たちとも
「こんにちは!」
「ありがとう!」
「がんばって下さい」
自然にさわやかに声が出る。。
なんか、、清らかで良い人になっていくようなボク。。。。
お〜〜〜
槍ケ岳が!!!
ヤ〜リ〜!!
この山行きで最高の光景なのだ!
一日目 15Km
二日目 13Km
合計  28Km

しんどいはずやわ〜

下山後、くたくたの身体で平湯でお決まりの温泉に浸かった瞬間、、
は〜っ、生きてるってか〜んじな〜のだ〜っておもったのであった。


さあ、これをはずみに、次はお馴染SEB(山岳宴会部)で鈴鹿・鎌尾根に行くのだ〜!!