イワシの煮付け、筑前煮、芋の煮っ転がし。。など50歳の初老になると子供の頃どちらかというと嫌いだったものが旨く感じる。
中年男達は懐かしき母の愛情が詰ったちょっと濃いめの味付け煮物などを思い出しては郷愁に浸り、おもわず母の遠い面影に無理やり倍賞千恵子を思い重ねる。
この事を「男はつらいよ、寅さんシンドローム」といいます。(そんなんあるか!)
ボクの場合50歳になった今、煮物と同様、今でもハンバーグ、トンカツ、オムライスなどの俗に言うお子ちゃまメニューはまだまだかなりの好物なのですが、
その中でもとりわけ日清焼きそばが大好物である。
これはもう愛かもしれない。
おもわず頬ずりしたくなる パッケージなのだ! |
昔から変わらないのソースの香り。そして青のりがかかった麺。
もちろんキャベツや肉をいれると旨いのだが、ボクは何も入れないシンプルバージョンが一番好きだ。
写真だけでよだれが。。 |
50歳になった今日では日清焼きそば1個で充分であるが、
二十歳前は7個は食べる事が出来た。7個一気に作るのはフライパンでは無理である。シチュー用大鍋でラーメンを作るように麺をゆがいて大ザルに麺を移し湯を切ったら、また大鍋に戻して粉ソースを混ぜる。大鍋から盛り上がった焼きそばを乗せる皿はないので、大鍋から直接食べる。初めて見る方はみんな、エベレストにも見える7個という麺の量に恐怖を感じて、おもわず壁際までのけぞって絶叫したりする。箸をつけて、(まるで伊賀のかば丸の焼きそば状態)とてつもない麺の量に食べ始め5分ほどで、言い様のない後悔が襲ってくるのだが、完食するとマラソンを走り切ったような勝利の達成感につつまれるのだ。
しかし、しかし、恐ろしいのは約半時間後からで、胃の中で水分などでじわじわと麺が膨れ上がってゆくのである。
ビッグバン的に広がる強烈な超満腹感。
「さあ〜さあ、苦しめ〜、もがくのだ〜!むははははははははは〜」と悪魔に笑いながら胃の内部から蹴りを入れまくられているような苦痛が消化するまで続くのです。
「う〜、しぬ、しぬ。。。」
あの日々はきっと「日清焼きそばとの戦い」だったのであろう。。
なんのこっちゃ。。
でも、旨いんだよね〜♩♫〜
中年太りでたるんだ腹を見る度に思い出す。
あ〜懐かしき、若かりし日々。
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