2011年6月2日木曜日

永遠の0は泣けた。。

先日、友人の「ただお」から一冊の文庫本を「読め!」と渡された。同級生の「バルタン」からの又貸しである。本の題名は「永遠の0」


太平洋戦争に特攻隊で散った祖父。そして彼の謎である生き様を戦友の証言などで紐解いていく内容なのだが、
久しぶりにとてつもなく感動、感動、震えるほど超感動したのだ!


「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために。。」
そう言い続けた宮部久蔵はなぜ特攻隊で死んでしまったのか。。。
謎解きが始まってゆく。。


永遠の0の0とは零戦の事である。
主人公の宮部久蔵は凄腕の戦闘機乗りなのだが、この当時、華々しく散る大和魂が美化された中で一人、妻と子の元へ「生きて帰りたい」と言い続け、ある者には臆病者、卑怯者呼ばわりされながらも真珠湾〜ミッドウェー〜ガダルカナル〜ラバウル〜本土決戦と激戦を生き続け、・・・そしていくつもの証言の中でわかってきた真実。
かれは「勇敢ではなくて優秀であった。」といわれるのだが、、
誰よりも正直に愛する妻と生まれたばかりの愛娘の元に帰りたいと願い、
命の重さをいつも考え、
絶体絶命の環境の中で、
本当は誰よりも勇気ある強く優しい日本人であったのだ。


終戦日の数日前に運命の日をむかえてしまうのであるが
これほどまでかっこいい日本人がいたであろうかとおもうほど、
ひたむきで魅力的な主人公である。



異常なほど生にこだわった宮部久蔵は最後の最後で過去に命を救ってくれた
大石賢一郎の代わりに特攻で26歳の若さで散るのであるが
心の中で何度も「宮部さん死なんといて!」とマジで祈りながら読んでしまった。



最終章ではおもわず男泣きしてしまった。。


この本はいままで読んだ中でベスト3に入るのではなかろうか??


絶対に入るであろう!


主人公の宮部久蔵さん、おかしいくらい、かっこよすぎ!!


解説の児玉清さんが


「僕は号泣するのを懸命に歯をくいしばってこらえた。が、ダメだった。
 涙がとめどなく溢れた。」
と書いてあった。




その通りなのです。


おまけ


この存在しない映画の予告編がYou Tubeにあるのだが
なかなかの出来だとおもうのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=zi5nO8JuoZQ




         


      永遠の0は泣けた。。

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